栗ごはんが食べたくなーる。でも作りたくはならなーい。

すっかり秋めいてまいりました。気温の上がったり下がったりが大きいですが、みなさん体調など崩されいませんか?

さて秋といえば食欲の秋。こう見えて読書などもするのですが、目の前に本と葡萄を差し出されたら迷わず一粒摘んでしまうことでしょう。私が棲む世界では、美味しいものを優先せよと法律で定められています。

秋の食事と聞いて真っ先に思い浮かぶのはやっぱり「栗ごはん」です。栗が好き、ご飯が好き、だから栗ごはんは大好き、といういつものように簡単な構図です。

子どもの頃は栗ごはんが出てくると、おかずなし。「っしゃーっ!」とばかりに挑んでおりました。

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大好きすぎて、その季節になると毎年栗ごはん栗ごはん栗ごはん栗ごはん栗ごはん栗ごはん栗ごはん栗ごはん食べたい食べたい食べたい食べたいと、執拗に母に迫りました。

そしてもっと栗を入れてほちぃ、なんならごはんと栗の割合を逆にして「ごはん栗」くらいにしてほちぃねん。ほんでたまにさつまいものご飯が出てくるけど、それよりアタチは栗ごはんか食べたいねん。

この無邪気すぎるおねだりが、密かに母を苦しめていたのだということを、ワタシは自身がおとなになって初めて知ったのです。だって

栗ごはんて作るのめちゃ大変!

おまえ栗むくのんどれだけしんどいか知っとんのか?おん?なーんにもできひんくせに食うことだけは一人前になってもてほんまにもーかなんわー。なにが「ごはん栗」やねん、作る身にもなってみぃや。好き勝手言うてあほかボケ。

などと罵声を浴びせられた…ことは一度もありませんでしたが、ちろっと思ったことくらいはあったと思うのです。そのくらい、栗をむくのは重労働なのです。気力も体力も握力も、全部根こそぎ持って行かれます。

私が台所に静々と歩み寄り「なぁなぁおかあたん…」とささやいた時、ああやっぱりさつまいもではごまかせなかったかと絶望し、そしていつもは可愛い我が子が心底憎たらしく思えたことでしょう。栗ごはんは悪魔の料理と言っても過言ではありません。

ごっちゃんは栗ごはんが好きじゃなくて本当に良かったです。私は結婚してから一度しか栗ごはんを作ったことがありません。その一度で栗ごはんのしんどさを知り、もう二度と作るまいと決心したのですから。

でも。

栗ごはんが食べたい。今とてつもなく食べたい。セフル飯テロ。自分で自分のパンドラの箱を開けてしまいました。あー食べたい。

週末大阪に帰ってみようかな。そして「なぁなぁおかあたん」と言ってみようかな。